他の人のためにお金を使った方がいい理由
以前に、中東にある2つの湖のたとえ話を聞いたことがあります。
ガリラヤ湖と死海のたとえ話
この2つの湖はヨルダン川でつながっています。
しかし、死海は海抜-430メートルと地表で最も低い場所なので、死海の水はどこにも流れ出ることはありません。
ガリラヤ湖は自然の恵みが豊かで、聖書の時代から今に至るまで漁業が営まれています。
一方の死海は、通常の海水の10倍もの塩分濃度があり、魚はもちろんほとんどの生物が生息できません。
ガリラヤ湖は受けるだけでなく与えることで豊かになり、死海は受けるのみで与えることをしないので貧しくなってしまっている。
与えることで豊かになれる
これはたとえ話なので、水を色々なものに当てはめることができます。
その当てはめられるものの1つがお金です。
お金はわたしたち人間がより豊かになるためのツールです。
ここで言う豊かさとは物質的なものだけでなく、心の豊かさも含まれます。
皆さんの回りには、ガリラヤ湖のように周りに分け与える人、もしくは死海のように自分のためだけに貯め込む人はいませんか。
わたしたちは、人からされたことを返そうすることが多い気がします。
恩を受ければその恩を返したくなり、ひどいことをされれば仕返しをしてやりたいと感じます。
ですので、ガリラヤ湖のように分け与える人は受ける機会も多くなり、死海のように人に分け与えようとしない人は受ける機会も少なくなってきます。
これももちろん物質面だけのことではありません。
人に分け与えることで人の役に立ったり喜んでもらったりすると、自分自身も喜びを感じることができます。
反対に自分のことばかり考えて分け与えない人は、人から嫌われたり避けられたりしてむなしさを感じることも多いことでしょう。
分け与える人になろう
いくらお金を貯めこんだところで、何にも使われなければただの死に金です。
わたしたちの人生は、ボードゲームのように1番多くの資産を築くことが目的ではありません。
どんなに多くの資産を築いたところで、誰も次の世に持っていくことなんてできません。
得たものを自分のためだけでなく他の人のためにも使うことで、より豊かな人生になっていきます。
わたしたち夫婦も毎月いくらかは、自分たち以外の人のために使うよう心掛けています。
これは結婚したばかりで経済的に全く余裕がない時でも行っていました。
見返りを求めてしてきたわけではありませんが、色々な恩恵を受けてきたと思っています。
こういうことは「いつか余裕ができたら」と思っている限りいつまでもできないので、少ない金額からでもまずやってみることがお薦めです。
余談になりますが、今の死海は高級リゾート地で経済的に潤っているようです。
たとえ話はあくまでもたとえ話であって、死海=悪というわけではありません。
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