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自営業者が年金を増やす3つの方法

自営業者(第1号被保険者)はサラリーマン(第2号被保険者)とは異なり厚生年金がないため、将来受け取れる年金は国民年金のみです。

20歳〜60歳までの40年間フルに国民年金保険料を支払っても、受け取れる国民年金は年間で80万円弱、月だと6.5万円。

さらにそこから税金や健康保険料が引かれていくので、国民年金のみで生活するのはかなり厳しいでしょう。

 

ただ、国民年金の自営業者(第1号被保険者)でも、将来の年金を増やす方法があります。

今回は自営業者(第1号被保険者)が年金を増やす3つの方法をご紹介します。

 

 

iDeCo

 

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、自分で運用商品を選び運用する私的年金です。

運用商品は投資信託、保険商品、定期預金ですので、元本割れするものもあります。

 

iDeCoと普通に運用する場合の違いは、税制面での優遇です。

iDeCoは、積立時、運用時、受給時のそれぞれに税制の優遇を受けられます。

 

積立時は拠出金が全額所得控除に、運用時は利息や運用益が非課税に、受給時は一時金として一括で受給する際には退職所得控除、年金として分割で受け取る際には公的年金等控除の対象になります。

 

iDeCoは自営業者に限らずサラリーマンでも利用できる程度ですが、自営業者(第1号被保険者)の方が拠出金の上限が68,000円と高くなっています。

 

デメリットとしては、元本割れリスク、手数料、60歳までは引き出せないことが挙げられます。

 

詳しくは、下の記事を読んでみてください。

 

smart-management.hatenablog.jp

 

 

付加年金

 

付加年金は自営業者(第1号被保険者)の方のみが加入できます。

iDeCoとは異なり、サラリーマンは加入できません。

 

付加年金とは、毎月の国民年金保険料に400円の付加保険料を上乗せして納めることで、将来受給する年金額を増やせる制度のことです。

 

将来もらえる年金に、「200円×納付月額」が加算されます。

 

40年間(480ヶ月)付加保険料を払い続けた場合は、将来の年金に毎年96,000円が加算されます。

40年間(480ヶ月)に支払う付加保険料が192,000円なので、2年で元が取れてしまうお得な制度です。

 

iDeCo同様に付加保険料は所得控除の対象です。

ただ、国民年金を2年間受け取る前に亡くなってしまうと、損することになりますね。

 

 

国民年金基金

 

国民年金基金も自営業者(第1号被保険者)のための制度で、サラリーマンは加入できません。

 

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参照:全国国民年金基金

 

付加年金とは掛金とプランが異なります。

国民年金基金の掛金の上限は月額68,000円までで、プランは7種類あります。

 

プランは1口目は終身年金のA型(保証期間15年)とB型(保証期間なし)のどちらかしか選べませんが、2口目以降は確定年金のⅠ型(65歳〜15年間)、Ⅱ型(65歳〜10年間)、Ⅲ型(60歳〜15年間)、Ⅳ型(60歳〜10年間)、Ⅴ型(60歳〜5年間)からも選択可能です。

 

国民年金基金の掛金も全額所得控除の対象になります。

生活状況によって掛金の減額や支払いのストップなどもできますが、これまでの掛金の引き出しはできませんから、そこは注意が必要です。

 

 

3つの制度の組み合わせルール

 

付加年金と国民年金基金はどちらもiDeCoと組み合わせることが可能です。

その場合の掛金の上限は、2つの制度を合わせて68,000円です。

 

付加年金と国民年金基金の併用はできず、どちらか1つのみしか申し込めません。

付加年金は掛金が少ないため増加分も少ないので、上乗せ額を増やしたいなら国民年金基金を選ぶかiDeCoとの併用がいいでしょう。

 

 

まとめ

 

現在の現役世代が年金受給する頃には、今以上に年金財源も厳しくなっているのは明らかです。

iDeCoも付加年金も国民年金基金も積み立てる期間が長いほど、受け取れる額も大きくなります。

時間を味方につけるためにも、早目に取り組むことがオススメです。

 

 

妻の一言

「うちは自営業ではないけれど、そろそろiDeCoを始めない?」