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通算利益600万円超!IPOの初値売却は初心者にもできるローリスクミドルリターン投資

普通預金金利が0.001%の今、銀行にお金を入れておいてもまったく増えてくれません。

リスクなしでもっとお金を増やしたいと思う人も多いでしょう。

 

通常、投資のリターンとリスクは比例します。

ハイリターンを求めればハイリスクになり、ローリスクを重視すればローリターンになります。

 

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リターンを求めると、リスクは必ずついて回ります。

ですが、やり方によってはリスクを下げることも可能です。

 

個人的には我が家で行っているIPOの初値売却は、ローリスクミドルリターンだと考えています。

 

 

IPOとは

 

IPOとは、Initial Public Offeringのそれぞれの頭文字をとったもので、日本語では新規公開株と言われます。

これは未上場企業が証券取引所に上場し、一般の投資家が株の売買をできるようにすることを指します。

 

企業が上場する目的は様々ですが、資金調達、知名度や信用を高めることが主です。

 

 

IPOでどうやって利益を出すの?

 

企業が新規上場する際、新しく株を発行したり、すでに発行している株を売り出したりします。

それらの株は証券会社を通して投資家に配分します。

その時の販売価格は公開価格、もしくは公募価格や売出価格などと言われます。

 

そして上場日を迎えるとその企業の株が市場で取引できるようになります。

上場日は公開価格を基準にして取引が始まりますが、この時に買いが多いと公開価格よりも高い値段がつけられ、売りが多いと公開価格よりも安い値段が付けられ、取引が開始した時の株価を初値と言います。

 

公開価格はディスカウントされた割安な価格に設定されることがあり、初値は公開価格を上回ることが多いです。

 

2020年に上場した94社のうち74%の70社が、2019年に上場した90のうち86%の77社が、公開価格を上回る初値となっています。

 

去年9月に上場したヘッドウォータースという会社は、公開価格2,400円に対して初値は28,560円でした。

日本株は100株単位なので、このヘッドウォータースを配分されて初値で売った人は260万円以上の利益を得たことになります。

 

つまり、公開価格で手に入れたIPO(新規公開株)を初値で売却することで利益を得られやすいです。

 

 

IPOでどうやってリスクを抑えるの?

 

いくら勝率が高いと言っても100%ではないので、公募割れ(初値が公開価格を下回ること)して損してしまうこともあります。

 

ですが、初値が高くなるIPOや公募割れするIPOには傾向があります。

株価は需要と供給で決まりますので、成長著しい企業、将来性の高い企業、オンリーワンがある企業、配分される株数が少ない企業、情報・通信系の企業、新興市場に上場する企業、IPOが少ない時期に上場する企業は初値が高くなりやすいです。

逆に業績が横ばいで伸びが期待しづらい企業、斜陽産業の企業、事業内容が飽和状態の企業、配分される株数が多い企業、IPOが多い時期に上場する企業は公募割れしやすいです。

 

また、IPOの初値を予想するブログも多数あり、わたし自身もIPOハンターというブログを書いています。

 

ipohunter.seesaa.net

 

他のIPO投資家のブログや予想を見ていくうちに、初値高騰するIPOや公募割れするIPOの傾向をつかんでいくことができます。

 

わたし自身もだいたい年に1、2回は公募割れで損失を出していますが、トータルでは大きくプラスとなっています。

 

IPOの初値は先ほど挙げたこと以外にも多くの要因が絡んでくるので、リスクをゼロにすることはできませんが、努力によって減らしていくことは可能です。

 

また、IPOは初値が付いた後の値動きが激しいのも特徴で、初日にストップ高やストップ安になることも珍しくありません。

株価が数日で初値の数倍になることもあれば、半分以下になってしまうこともあります。

 

ですので、我が家では初値で売ることをルールとして決めています。

大勝ちはあまりなくても、初値で売って大負けしないことでリスクを抑えられます。

 

 

IPOでの通算利益

 

我が家では2013年からIPOを始めました。

最初はわたし一人でしたが、途中から妻も加わり、今では4人の子どもたちの未成年口座も使っています。

 

2013年からのIPOでの利益は次のようになっています(手数料と税金は未考慮)。

 

 2013年    702,000円

 2014年    431,800円

 2015年    121,700円

 2016年    864,400円

 2017年 1,671,800円

 2018年    450,700円

 2019年    277,100円

 2020年 1,839,000円

 2021年    241,000円

 

2021年はまだ始まったばかりですので、約8年で6,599,500円の利益を得たことになります。

 

smart-management.hatenablog.jp

 

2013年当時は300万円ちょっとしかなかった資金も、年々増えていったので正確な利回りを計算することはできませんが、ざっと平均年利10%くらいにはなっていると思います。

 

今までの当選が67回で、そのうちの53回で初値が公開価格を上回っています。

勝率は8割弱でそれほど高くないかもしれません。

 

これまでの最高益は2017年11月に当選したサインポストの63.3万円で、逆に一番損を出したのは2015年7月のジャパン・シニアリビング投資法人の-2万円です。

 

明らかに公募割れしそうな危ないIPOには参加しないことでリスクを抑えているので、公募割れでの損失額も少なく済んでいます。

 

 

IPOのデメリット

 

そんなIPOもいいことづくめではなくデメリットもあります。

 

一番のデメリットは、なかなか当選できないことです。

 

一部の資産家は証券会社との付き合いでIPOをもらえる人もいますが、わたしのような庶民の場合はネット証券で申し込みます。

IPOは利益が出しやすくて人気があるので抽選になりますが、そう簡単には当たってくれません。

 

IPOは複数の証券会社から申し込むので、1つのIPOに対して家族6人で延べ20社以上の証券会社から申し込むことも普通にあります。

 

昨年1年間で当選したIPOは9つですが、落選は1,300以上ありました。

1つの当選をもらうために150近い落選が必要だった計算になります。

 

落選して当然で当たればラッキーくらいの気持ちでないと、継続するのは苦しくなると思います。

 

また、IPOには手間と時間がかかることもデメリットです。

 

IPOを配分する証券会社はその都度異なるので、当選確率を高めるためには多くの証券会社の口座開設が必要です。

口座開設は最初にがんばればいいだけですが、IPOの申し込み自体も証券会社ごとに1つずつ行わなくてはなりません。

 

ほとんどの証券会社ではIPOを申し込む際に購入代金が必要なので、資金が少ない場合は資金の移動にも手間がかかります。

 

公募割れをつかまないためには、IPO企業をある程度は調べてどんな初値になるかを考える時間も取らなくてはいけません。

 

 

IPOに必要なもの

 

IPOで利益を上げるのに必要なものを4つ挙げます。

 

①資金

IPOを申し込んだり購入したりするために資金が必要です。

IPOのほとんどは50万円もあれば買えますが、複数の証券会社から申し込むことを考えれば、資金は多いに越したことはありませんし、その方が当選も近づきます。

20~30万円で始めることもできますが、当選できる確率はとても低いでしょう。

 

②時間

IPOの初値売却は長期運用ではないので、投資信託のように一度買ったら放ったからしというわけにはいきません。

IPO銘柄を調べたり、資金を移動したり、申し込んだりする時間が必要です。

 

③継続力

IPOで利益を上げ続けたいのなら、地道にコツコツとやっていくしかありません。

落選が続いてもめげずに申し込み続けることが、当選への一番の近道だと思います。

IPOブログを見ていると他人の当選ばかりに目が行きがちですが、そこはあまり比べない方がいいでしょう。

 

④運

抽選でIPOを得るのは、最終的には運です。

運がいいと連続で当選することもありますが、逆に半年以上落選続きなんてこともあります。

 

 

IPOに必要な証券会社

 

現在わたしが口座開設している証券会社は約20社あり、そのうちIPOに当選したことのある証券会社が10社です。

中でも複数回の当選をくれていて、IPOになくてはならない6つの証券会社を紹介します。

 

野村證券

言わずと知れた日本一の証券会社です。

IPOでも主幹事(IPOをメインで取り仕切る証券会社で配分数も多い)になることが一番多いです。

口座保有者も多くIPOではなかなか当選をもらえず、これまでの当選回数は3回のみですが、口座に資金がなくても申し込めるので必ず口座開設しておきましょう。

 

大和証券

証券業界2位の大和証券は、我が家にとって一番相性がいいです。

これまでの67回の当選のうち、4割以上にあたる28回は大和証券からの当選です。

未成年口座からもIPOに参加できるので、家族6人とも口座を持っています。

 

みずほ証券

みずほ証券は2020年IPOの主幹事回数と幹事回数がそれぞれ2位です。

これまでに8回の当選を頂いています。

IPOを始めたばかりの2013年にはペプチドリームという会社のIPOをもらい、54万円の利益が出ました。

 

SMBC日興証券

大和証券に次いで13回の当選をもらったSMBC日興証券は、みずほ証券同様に主幹事も幹事も多い証券会社です。

初値が高騰するIPOの主幹事をよく務める印象があります。

わたしは当選しませんでしたが、2018年4月に上場して初値売却で445万円の利益が出たHEROZの主幹事も務めました。

 

SBI証券

ネット証券ナンバーワンのSBI証券では、IPOの取扱数でもナンバーワンです。

SBI証券では資金量に応じてIPOの当選確率も高くなるのですが、IPOチャレンジポイントという独自の制度があるので、資金の少ない人でもいつかは人気のIPOをもらうことができます。

これまでに8回当選していますが、そのうち3回はIPOチャレンジポイントでの当選です。

 

マネックス証券

ほとんどの証券会社ではIPOの9割近くをお得意さんに配分し、残りの1割程度しか抽選に回しませんが、マネックス証券は割り当てられたすべての株を抽選に回してくれます。

資金の少ない零細投資家にも優しい証券会社です。

これまでに3回当選をもらい、63.3万円の最高益を出したサインポストもマネックス証券での当選でした。

 

とりあえずはこの6社の口座を開設しておけば、IPOでそれなりの利益を出す準備は整います。

 

 

まとめ

 

IPOの初値売却は、初心者でも簡単に行えるローリスクミドルリターンの投資法です。

すぐに結果が出るものではありませんが、継続していけば利益も積みあがってくるはずです。

特別な才能も要らないので、あとはやるかやらないかの問題です。

 

多少の手間や時間をかけてもできるだけリスクを抑えてお金を増やしたい人に、IPOの初値売却はとてもお薦めです。

 

SBI証券[旧イー・トレード証券]