無駄遣いは脳のクセ!?
数年前に近くに図書館ができたおかげで、以前よりも本を読むことが多少は増えました。
だいたい仕事やお金や社会保障に関する本、または国内旅行関係の本を借りています。
2021年の目標が毎月1冊以上の読書なので、先日も図書館に行って何冊かの本を借りてきました。
そのうちの1冊はお金に関する本なのですが、とても面白かったのでご紹介します。
読んだ本
面白かったのは、「そのお金のムダづかい、やめられます」という本です。
これは脳神経外科医の菅原道仁さんが2016年に書いた本で、脳のしくみ知ることでムダづかいを無くしていく方法が書かれていました。
ファイナンシャルプランナーやお金の専門家が、貯金をするための方法を書いている本はよくありますが、お金のプロではない医師が脳のしくみからお金の使い方を書いている本を読んだのは初めてでした。
買ったのにほとんど着ていない服、履いていない靴、読んでいない本、賞味期限切れになった食材。
ムダづかいの経験は大なり小なり誰でもありますが、著者が言うにこれらは全部脳のしくみのせいだそうです。
わたしたちの脳にはクセがあるので、周囲に流されたり、思い込んだりしてしまい、その結果「欲しい」「買わなくちゃ」と感じてしまうそうです。
たとえば、街中で素敵な服を見つけてときめいたとします。
このときめきは、脳内でドーパミンが大量に出ることによってもたらされます。
そこで、その服を衝動買いすると一時的な満足感は得られるのですが、ドーパミンの放出がやむと興奮が冷め、「なんで買っちゃったんだろう?」となってしまうわけです。
他にも、バンドワゴン効果、ハロー効果、コンコルド効果(サンクコスト効果)、保有効果と言った脳のクセや人の心理についても書かれています。
そういった脳のしくみや心理を理解した上で、ムダづかいを無くすための対処法についても説明しています。
感想
わたしはそれほどムダづかいをしていないつもりでしたが、ムダづかいがないのではなくてムダがないと脳が思い込んでいるだけなのかもしれないとこの本を読んで感じました。
この本に載っていた脳のクセや心理については、もっと勉強したいとも思いました。
お金に関する本はこれまでにも読んできましたが、お金のプロとは異なる視点から書かれた本なので新鮮に感じ、250ページ近くあるのにすぐに読み終えてしまいました。
いろいろなお金の本を読んでみても、なかなかお金の使い方が変えられないという人は、1度読んでみたらいいのではないかと思います。
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