ビットコインを10年前に買っていたら億万長者!?
新型コロナウイルス対策の金融緩和によって、日本やアメリカだけでなく、世界中のほとんどの国で株価が上がっています。
大量のお金が出回って買われるのは株式だけでなく、仮想通貨も同じです。
今年1/1に300万円を突破したビットコインは、その1週間後には400万円、2月には500万、600万円と乱高下を繰り返しながらも値段を上げ続け、4月には700万円直前までいきました。
わたし自身はビットコインを保有したことがなく、値段が上がろうが下がろうが関係ないのですが、いくらまでいくのかは興味があります。
今回、このビットコインの誕生当時の価格を調べてみました。
ビットコインの当初の価格
ビットコインが誕生したのは2009年1月ですが、最初はレートがありませんでした。
まだ通貨としての価値が認められていなかったからです。
初めてレートが提示されたのは2009年10月。
ビットコインの新規発行や取引処理のためにかかる電気代をもとにして計算された初めての価格は1ドル1,309.03BTC(ビットコイン)、日本円だと1BTC=約0.07円でした。
ビットコインを用いた初めての決済が行われたのは2010年5月と言われています。
アメリカのプログラマーが2枚のピザを1万BTCで購入しました。
レートは1BTC=約0.2円です。
2010年7月にはMt.Gox(マウントゴックス)がビットコインの取引所を開設しました。
当時のレートは1BTC=約7円。
ビットコインの価値は、約2ヶ月で約35倍になっています。
当時ビットコインを買っていたら?
最初のレートが1BTC=約0.07円ですが、4/21朝9時現在では1BTC=600万円前後です。
わずか10年ちょっとで8,570万倍にもなっています。
参照:【GMOコイン】
もしも当時ビットコインを10,000円分だけでも買っていたら、今の価値は8,570億円にもなります。
1BTC=約0.07円の時には買うのは無理でも、メディアに取り上げられてまだ1BTC=100円以下だった時なら買えたはずです。
1BTC=100円の時に10,000円分買っていたら、今の時価は6億円です。
「あ~、あの時に買っていれば」と誰もが思うでしょうが、仮にその時に買っていたとしても、きっとほとんどの人は億万長者になることはできません。
なぜなら、その時点ではここまでの高値になることが分からないし、大きく下落する可能性もあったからです。
それが分かっていたら、アメリカのプログラマーが2枚のピザを1万BTCで買うわけがありません。
実際に一本調子に上がってきたわけではなく、乱高下がありました。
2017年12月に初めて200万円を超えましたが、その1年後には30万円台になり、多くの人はもう200万円台に戻ることはないと思ったことでしょう。
もしわたしが1BTC=100円の時に10,000円分のビットコインを買っていたとしても、それらの乱高下に耐えて今までずっと保有し続けることは無理なはずです。
1BTC=1,000円まででも保有していたらいい方で、下手したら1BTC=200円以下の時に売却して、わずかな利益で喜んでいたのではないかと思います。
仮想通貨に限らず、株も投資信託も為替も金も不動産も、あらゆる金融商品の底や天井がいつなのかは誰にも分かりません。
それが分かるならみんな大金持ちですし、そもそもそういう状況では取引が成立しなくなります。
どんな投資も「あの時に買っていれば億万長者だったのに!」と考えても仕方がないので、今後人気が出るのは何かを考えた方がよっぽどいいですね。