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衆議院議員総選挙の1票の価値はいくら?

今年2021年は衆議院議員総選挙が行われます。

解散がなければ10/21に任期満了を迎え11/28に投開票をすることになりますが、その可能性は低そうです。

 

これまで任期満了で衆議院議員総選挙となったのは、昭和51年に行われた第34回衆議院議員総選挙のみです。

任期満了まで待たず、与党にとって有利な時期に解散総選挙となる可能性が高く、今後の内閣支持率によっても時期は変わってくることでしょう。

 

ところで、この選挙での1票は金額換算するといくらになると思いますか?

 

 

計算方法

 

わたしたちは選挙で国会議員を選出し、その国会議員たちが国家予算を立てます。

つまり、わたしたちの税金を何にどのように使うかを決めるのが選挙です。

 

そう考えると、1票の価値は次の計算式で算出できます。

 

予算×任期÷有権者者数=1票の価値

 

衆議院議員の任期は4年です。

あとは、予算と有権者数が分かれば計算できますね。

 

 

令和3年度予算

 

1ヶ月前の3/26に令和3年度予算が成立しました。

 

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参照:NHK

 

令和3年度の予算は106兆6097億円。

これは令和2年度の当初予算102兆6580億円から4億円弱増えていて過去最大で、予算の100兆円越えは3年連続です。

 

内訳を見ると社会保障費が3分の1を占め、それに国債費と地方交付税交付金等を加えた3つの経費で7割以上を占めています。

ちなみに歳入を見ると税収は57兆円しかなく、国債等の発行が43兆円あります。

 

人口が減っていて税収も減っているのに、予算は毎年増えていき、返すあてのない国債発行残高も1,000兆円目前です。

 

これを一般家庭に当てはめると、年収が570万円なのに430万円を借りて年間支出額は1000万円超、さらに借金が約1億円あるという状況です。

今後収入が爆発的に増えるあてでもなければ、自己破産以外に道はないヤバイ家計ですね。

 

 

有権者

 

現在の有権者数を調べても正確な数字は分かりませんでした。

ですので、直近の国政選挙である2年前の第25回参議院議員通常選挙の時の有権者数を調べました。

その時の有権者数は1億588万人でした。

 

予算と有権者数が分かったので、これを先ほどの計算式に当てはめれば1票の価値が出ます。

 

 

1票の価値は?

 

予算が106兆6097億円、任期が4年、有権者数が1億588万人だったので、

 

106兆6097億円×4年÷1億588万人=4,027,567.1円

 

今年の衆議院議員総選挙では、わたしたちの1票は約400万円もの価値があります。

こんなに高いとは!

 

 

まとめ

 

最近の衆議院議員総選挙投票率は60%前後です。

国民の4割もの人が、400万円分の自分たちの権利をどぶに捨てています。

 

特に若世代の投票率は低くなっています。

これでは政治が高齢者に手厚くなっても仕方がありません。

 

政治に不信感を持っている人や、国には何も期待していない人もいると思いますが、そういう状況を変えたいなら、まずは政治に関心を持ち選挙に参加することが必要です。

 

日本最初の選挙では、ほとんどの人に選挙権はありませんでした。

一部の金持ちだけが国を牛耳る社会、それを想像するととても恐ろしいことです。

 

今は選挙権も当たり前のように与えられているので、ありがたみもないかもしれませんが、わたしたちはもっと真剣に考え投票しなければいけないと感じました。