賢く貯金を作るための5つのステップ〈前編〉
賢くお金を管理して貯金をしていきたいのなら、段階的に行っていきましょう。
スマネジ流のステップは次の5つです。
・目標
・把握
・予算
・実行
・評価
今回の記事では最初の2つのステップである目標と把握についてお伝えします。
smart-management.hatenablog.jp
ステップ1.目標を決める
仕事でもダイエットでもなんとなくやっていただけでは、なかなか成果が表れにくいもの。
なりたい自分を想像し、そのために達成すべき目標を決め、それに向かって努力することで、わたしたちは成長し良い結果を得ることができます。
貯金も同じです。
そもそもお金はツールに過ぎませんので、貯金そのものは目的にならないはずです。
何のために貯金したいのか、貯めたお金で何をしたいのかをはっきりさせましょう。
その上で、明確な目標を立てましょう。
その目標は金額だけでなく、期限も必要です。
・家族旅行をするために1年以内に50万円貯める
・万が一の際に困らないように予備費200万円を3年間で貯める
・住宅購入資金のために35歳までに500万円を用意する
こんな感じですね。
ステップ2 お金の流れを把握する
目標を立てたら、次はお金の流れを把握しなくてはなりません。
この把握を面倒くさがる人が多いのですが、お金の流れを把握せずに貯金しようとするのは、医者が診察もしないで処方箋を出すようなものです。
目標を達成したいのなら、必ず行ってください。
このステップは、収入の把握と支出の把握の2つに分かれます。
ステップ2-1 収入を把握する
収入は手取り額で把握するようにしましょう。
額面で計算してしまうと、天引きされる社会保険料や税金も支出項目に入れる必要が出てきてしまうので。
個人事業主やフリーランスの方は、確定申告等でご自身の手取り収入を把握されている方が多いので、今回は会社員の手取り額の把握方法を説明していきます。
まずは、源泉徴収票と住民税決定通知書(なければ給与明細)を用意しましょう。
手取り年収を計算するには、次の4つの金額が必要です。
源泉徴収票に記載
「支払金額」
「源泉徴収税額」
「社会保険料等の金額」
住民税決定通知書に記載
「特別徴収税額」
「支払金額」は額面年収、「源泉徴収税額」は年間の所得税額、「社会保険料等の金額」は健康保険や厚生年金等であなたが負担した年間の保険料額、「特別徴収税額」は年間の住民税額のことです。
源泉徴収票には住民税の記載がないので、住民税決定通知書が必要になります。
住民税決定通知書が見つからない場合、給与明細の住民税の額を12倍したものが「特別徴収税額」に近い金額になるので代用してください。
会社員の手取り年収は以下の式で算出できます。
手取り年収=支払金額-源泉徴収税額-社会保険料等の金額-特別徴収税額
これで手取り年収が出ましたね。
ステップ2-2 支出を把握する
次は支出の把握です。
家計簿でも付けていれば手っ取り早いのですが、何も記録していない人はとりあえず1ヶ月だけでいいので、支出をチェックしてみましょう。
1円単位で細かくつける必要はないので、100円単位や1,000円単位で構いません。
市販の家計簿でも、エクセルで作ったものでもいいのですが、スマホの家計簿アプリを使うのが一番簡単だと思います。
レシートの写真を撮るだけで勝手に計算してくれるものもあります。
「マネーフォワード」や「Zaim」といったアプリが人気のようです。
家計簿に挫折した妻が5年も使い続けているアプリは、「すぐ家計簿」です。
手入力にはなりますが、費目を選んで金額を入力するだけで、勝手に計算してくれるようです。
どのような費目を設けるかは基本的に自由ですが、多すぎると煩雑になり少なすぎると把握しにくくなります。
一般的には食費、住居費、水道光熱費、医療費、教育費、保険料、通信費、交通費、被服費、日用品費、交際費、娯楽費、雑費などがあります。
どちらの費目に入れるべきか迷うこともあると思います。
例えば、子供の学校の給食費は食費と教育費のどちらなのか?
答えは、どちらでもOKです。
ただ、その時々によって異なるのはNGです。
食費にしたなら今後も食費、教育費に入れたなら今後も教育費、と統一しましょう。
あと、なんでもかんでも雑費に入れてしまうのはラクなのですが、そうすると支出内容を把握しづらくなります。
なるべく雑費以外の費目に入れるようにしてみてください。
1ヶ月の支出を記録できたら、それを12倍して年額にします。
その際に、1つ注意点があります。
年払い保険料のような不定期な支出は除いて、12倍してください。
不定期な支出は他に、家電の買い替え、旅行、プレゼント、住宅ローンのボーナス払い、固定資産税、車検代などがあります。
これらの不定期な支出は、1ヶ月の支出を12倍した後に合算します。
つまり以下のような式になります。
年間支出額=(1ヶ月の支出額-不定期な支出額)×12ヶ月+不定期な支出額
これでステップ2の把握も終わりました。
ステップ3以降は、また後日書きたいと思います。
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