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医療保険に先進医療特約は本当に必要?

最近の 民間の医療保険には必ずと言っていいほど付いてくる先進医療の保障。

本当に必要なのかどうか調べてみました。

 

 

先進医療とは

 

そもそも先進医療とは何でしょうか。

 

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参照:厚生労働省HP

 

厚生労働省のホームページの文章だと少しわかりにくいのですが、まとめるとこんな感じです。

 

厚生労働大臣が定めた高度な医療技術

・保険給付の対象にするかどうかの評価対象

保険診療との併用が可能

 

厚生労働大臣が定めた高度な医療技術というのは、その文言通りです。

2020年8月1日現在では90種類の技術が先進医療として定められていますが、必要に応じて入れ替わりもあります。

最近では、白内障治療の「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が2020年3月いっぱいで先進医療からは外れています。

 

保険給付の対象にするかどうかの評価対象ということは、逆に言えば先進医療は公的医療保険の対象外ということです。

日本は皆保険制度なので、公的医療保険の保険証を提示することで、普段支払うのは医療費の3割(年齢や所得によっては2割または1割)のみですが、先進医療は全額自己負担になります。

日本では新しい技術が、すぐ保険適用になることはないようです。

先進医療は公的医療保険の適用対象とするかどうかの評価段階の技術です。

 

保険診療との併用が可能とありますが、通常保険診療保険外診療を併用した場合、本来保険適用されるはずの保険診療分の医療費も全額自己負担となってしまいます。

ところが、先進医療の場合は保険診療と併用しても、保険診療分の医療費は保険適用してOKという特例が認められています。

 

 

先進医療にはどんなものがあるの?

 

よくテレビなどでも取り上げられるのが、重粒子線治療と陽子線治療です。

どちらもがんの放射線治療の一種ですが、通常の放射線治療よりも正常な細胞へのダメージが少なくなるのがメリットです。

 

技術料はどちらも高額で重粒子治療が300万円超、陽子線治療が約270万円です。

ただ、この2つは先進医療の中でも特に高額なもので、すべての先進医療が高額なわけではなく、技術料が1万円にも満たない先進医療もあります。

 

 

先進医療特約の内容

 

先進医療の保障内容も保険料も保険会社によって異なりますが、最近多いのは月々の保険料が+100円程度で、先進医療の技術料を通算2,000万円まで保障するものです。

 

重粒子治療でさえ300万円超なので、2,000万円も保障されていれば十分ですね。

2,000万円の保障がわずか100円ととても安いです。

 

 

どうしてこんなに安いの

 

とはいえ、保険会社も営利企業です。

ボランティアで先進医療特約を販売しているわけではありません。

月々100円の保険料でも利益が出るように計算されています。

 

先ほどの重粒子治療が受けられるのは、日本全国で6つの医療機関のみです。(2020年8月1日現在)

 

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 参照:厚生労働省HP

 

関東に3か所、近畿に2か所、九州に1か所のみで、受けたくても誰でも簡単に受けられるものではありません。

つまり、先進医療の利用頻度はとても少ないのが現状です。

 

 

じゃあ先進医療の保障は必要ないの?

 

先進医療を使う可能性が低いから先進医療の保障は不要!というわけではありません。

 

自分が将来どんな病気になるかは分かりませんが、その時に受けたい先進医療があったらどうでしょうか?

それがあまりにも高額な治療の場合、保険がないと選択の余地がないかもしれません。

 

あくまでも個人の意見ですが、月々100円程度であれば万が一の際の選択肢を増やしておくために加入しておいた方がいいと思っています。

わたしたち夫婦も医療保険に先進医療医療特約を付加しています。

 

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